Traceability
cashmikaのカシミヤは、今もモンゴルの遊牧民による昔ながらの地球にも動物にも優しい飼育方法で大切に育てられたヒマラヤ山羊から分けてもらったうぶ毛からできています。ヒマラヤの山羊が食べる牧草が再び成長する自然のサイクルに合わせて、人と山羊が移動しながら家族のように暮らしているノマドスタイルは、旧いようで実は持続可能な最先端の取り組みとも言われています。
カシミヤの柔らかさは、寒暖差の激しいモンゴルの厳しい気候下でこそ育つもの。冬の寒さから体を守るために蓄えたうぶ毛を、暖かくなる頃に優しく人の手で漉いてあげることで、山羊は快適に暑い夏を過ごすことができます。
うぶ毛は、手作業で丁寧に選別され、整毛されて糸になり、美しい1枚のセーターになります。

デザイナーの小野田は、毎年モンゴルを訪れて、原料を作っているカシミヤ農家の遊牧民への訪問から始まり、1枚のセーターを形にする工場の方々と、実際に膝を突き合わせて、最高の製品作りのパートナーの選定と生産を行っています。
それらすべての工程はモンゴル国内で行われており、皆様が製品をお手に取っていただくことで遠く離れたモンゴルの方々の生活を支えています。
また、皆様には、cashmikaの製品を通して、優しい肌触りと暖かさを感じていただくとともに、モンゴルの雄大な大地が育む自由なノマドスピリッツを体験していただければ幸いです。
Road to cashmika’s sweater
~ヒマラヤ山羊の原毛から cashmika のセーターができるまでの6ステップ~
1. Comb out the downy hair
~山羊を冬の寒さから守ってくれていたうぶ毛を優しく漉く春~
ヒマラヤの山羊が冬の寒さから身を守るために生えてきたうぶ毛が暖かくなって自然に抜け落ちてくるのを、人の手で優しくすいてあげます。このうぶ毛は放っておくとうまく抜け落ちず、他の毛に絡まり、山羊たちは暑い夏を快適に過ごせなくなってしまうことがあります。
こうして3~4月に取れたヒマラヤ山羊のうぶ毛を、地域の遊牧民たちを把握、管理している生活協同組合が集めて、毎年適正な価格で取り引きが行われます。
これが遊牧民にとって、一年間家族や家畜を支えるための大きな収入源となります。山羊と人が共生し、社会とつながる第一歩の始まりです。

cashmikaのコレクションは、デザイナー小野田自身によるカシミヤ農家への挨拶に始まります。地球に優しく動物福祉(アニマルウェルフェア)な取り組みをしている遊牧民との信頼関係から製品づくりがスタートします。
原材料の調達から人とのつながりを大切に考えたものづくりが始まります。
2. Separate and remove bristles
~上質なうぶ毛のみ取り出しカシミヤの純度を上げる~
上質なうぶ毛が人の手によって丁寧に選別されます。
その中から綿のような産毛を取り出すために、整毛工程を経て、洗毛後に剛毛などを分離除去します。
大変手間のかかる作業を行い、この工程を経て取り出されるうぶ毛は半分以下になり、カシミヤの山羊一頭から150~200gしかとれません。文字通り希少価値を備えた原料といえます。こうした原毛の産出量で、セーター1枚にカシミヤ4頭、コートは30頭が必要です。それゆえ、カシミヤは天然繊維のダイヤモンドといわれるほど希少価値が高く、最も暖かく、軽く、身体に優しい素材といわれています。
3. Stretched and twisted to make threads
~うぶ毛を人の手でカシミヤ糸に仕立てる~
上質なうぶ毛が人の手によって丁寧に選別されます。
その中から綿のような産毛を取り出すために、整毛工程を経て、洗毛後に剛毛などを分離除去します。

大変手間のかかる作業を行い、この工程を経て取り出されるうぶ毛は半分以下になり、カシミヤの山羊一頭から150~200gしかとれません。文字通り希少価値を備えた原料といえます。こうした原毛の産出量で、セーター1枚にカシミヤ4頭、コートは30頭が必要です。それゆえ、カシミヤは天然繊維のダイヤモンドといわれるほど希少価値が高く、最も暖かく、軽く、身体に優しい素材といわれています。
4. cashmika’s design process
cashmika のデザインのこだわりとモンゴルへの還元~
cashmikaは素材を最大限に活かし、どのような体型の方でもその人の美しさが浮かび上がるパターンを追求しています。
20代からNYやイタリアの有名ブランドの第一線で培ってきたデザイナー小野田自身が自らモンゴルに出向いて、工場の技術者やテクニカルデザイナー、営業の担当者と納得のいくまでたっぷりと時間をかけて打ち合わせを行います。

ワンシーズンにメインとなるデザインを5〜6型作るためには、40〜50型のサンプルを作成します。
上がってきたサンプルを数ミリ単位で修正して2.3回作り直すことで美しいシルエットのcashmikaのニットが出来上がります。
初めてチャレンジする難しいデザインなど、工場も大変ではありますが、美しい製品ができたときにはみんなで作り上げた喜びがあります。以前のコレクションをお持ちの方にも組み合わせて新鮮な気持ちでお召しいただけるよう、色やステッチにこだわって全体のコレクションを整えていきます。

cashmikaは、長年モンゴル国内で最終製品に仕立てることにこだわってきました。その結果、現地のスタッフのデザインへの理解や技術が少しずつ向上し、付加価値のあるビジネスが欧米にも認められるようになり、2023年にはモンゴルカシミア協会から業界への尽力に対する感謝状をいただきました。

5. Knitting process
~デザインが製品になる工程~
デザインが決まり、パターン通りにニッティングマシーンで編んでいきます。
最終的に修正を重ねてできた指示書をもとにコンピューターにプログラミングをし、1枚のセーターを編む過程になります。
ここでcashmikaのオリジナルのデザインのセーターが形になります。
6. Linking Process
~(ループを一目一目針に刺し)手作業でリンキングをする~
スタッフたちが一目一目丁寧にリンキングをして、1枚のセーターが立体的に仕上がります。

モンゴルの工場経営者には女性がとても多く、工場で働く方の多くも女性です。
cashmikaは国を超えて、女性の活躍を支えられるよう、労働に見合った適正価格で、工場で働く女性たちの自立支援などにも貢献しています。
そういったcashmikaのポリシーを理解していただける工場とパートナーを組んでいます。
Enjoy the best quality
cashmere with cashmika
エシカルなモンゴル産カシミヤの美しい服で女性を応援したい。
カシミヤのこの上ない柔らかさと暖かさに癒され、日々頑張るみなさまの笑顔が溢れますように。
Concept Movie